医療・文化・社会研究会
20世紀の後半から21世紀にかけての医療の大きな特徴の一つは、医療と人文社会科学が交差する議論がされるようになったことかもしれません。医療倫理学、医学史、医療人類学、医療社会学、医療と病気の文学など、さまざまな人文社会科学の領域が医療の問題についての議論を深めています。この研究会は、そのような領域の学問の研究者が研究発表をして当該分野における議論を深めると同時に、隣接する領域の研究者との連携を作り出す目標を持っています。さまざまな形でのご参加を心待ちにしています。参加は自由です。研究会の場所・日程・時間は、原則として、慶應三田キャンパスで月曜の18時から2時間ほどということになっています。ご発表を希望される方は、研究会の運営にたずさわる、鈴木晃仁(慶應義塾大学)・北中淳子(慶應義塾大学)・高林陽展(清泉女子大学)にご連絡ください。
2015年度の上半期は、以下のような予定になっています。まだ未定の部分が多いのですが、ご参考までに。
5月11日
薬剤化論の検討――精神医療における薬剤の使用を事例として
18.00-20.00 三田キャンパス 大学院棟 474
6月8日
川崎明子『ブロンテ小説における病いと看護』(2015)合評会
コメント:鈴木晃仁(慶應義塾大学)・小川公代(上智大学)・伊東剛史(東京外国語大学)
18.00-20.00三田キャンパス 場所未定
7月27日
Naomi Matsumoto (Goldsmiths, University of London)
オペラの狂乱の場についてのお話を頂ける予定です。
10月5日
Chris Harding (University of Ednburgh)
Clark Chilson (University of Pittsburgh)
近現代日本の宗教・精神医学・精神分析学のお話を頂ける予定です。