20世紀精神医学史のブログ 「隠れた説得者」と、管理職世代のブログ修行の概念について


http://www.bbk.ac.uk/hiddenpersuaders/


19世紀から20世紀の精神医学の歴史の研究者である Daniel Pick 先生と、彼のチームが設立したブログ hiddern persuaders . 設立されたばかりで、まだ豊かなコンテンツはないが、非常に興味深い主題を取り扱っている。


「洗脳と<長い冷戦>」「植民地主義の影」「広告と映画」「psy の専門家たち」「現在への影響」という主題群が提示され、これからコンテンツが現れるのだろうと思う。「ブログ」のコーナーの背景音楽と意識の操作に関する記事を読むと、本格的な研究に基づいて、そこから人々に発信するものであることもわかる。


いま、私が研究代表をつとめるプロジェクト「医学史と社会の対話」が、一般の人々向けの医学史に関するポータルを組織していること、この4月に新規に得た4年間の科研費Aで、医学史とそれに関連する領域の研究者と発言者のためのポータルを作ろうとしているので、ブログの作り方に関して丁寧にみるようになった。20代の頃、私たちは学術論文の書き方を懸命に勉強していた。もちろん普通の意味で研究をすることだったけれども、調べる場所を知り、尋ねる人を知るという、自分の研究を組織することでもあった。それから四半世紀が経て、今度はブログの作り方を勉強することになっている。もちろん、若いころのような研究も続けるだろう。しかし、ブログを組織する仕方を勉強することになっていて、これも私の世代になった学者の大切な仕事だろう。


「医学史と社会の対話」のサイトはこちらです。
http://igakushitosyakai.com/