中世イスラム圏で活躍した医師でありユダヤ教のラビであったモーゼス・マイモニデス(Moses Maimonides, 1135 or 1138 - 1204) が残した「医学箴言」。主としてガレノスから選ばれて、医学の主題ごとに配列されている。このテキストのアラビア語原典と英語の対訳がついに完了したとのこと。訳者はヘリット・ホス先生。ポスドクの頃は、アヴァンギャルドな黄色いスラックスに赤い靴を合わせたパンク風のファッションが似合う古典学者でした。マイモニデスの仕事の多くが翻訳刊行されていて、買いそろえてみたい誘惑にかられますね。少なくとも、医学箴言は買おうかしら。ガレノス自身の著作としては残っていないものからも箴言が取られているとのこと。