25年ほど前の話。イギリスのガーデニングの人気TVで、ガーデニングの保守系と革新系の対立がとてもよく分かるのが面白かった。BBC2の金曜夜のTVでは中庸の保守系、それを継いだガーデナーは中庸の革新系。時々ラジカルな革新系が出てきて、アヒルを植物や人間と並ぶ原理で完成されたガーデンが出てくると、ものすごくうれしかった。
その中で保守系の精髄がデイヴィド・オースチンというバラで有名なガーデナーである。本やウェブサイトを見れば、保守系のガーデニング、保守系のバラという発想がよくわかると思う。私は学問については革新的、イタリアオペラも革新的、一方ワーグナーはかなり保守的な姿勢を取っていると自分では思っているが、バラについては、オースチンの保守反動的なバラを愛している。私の人生の中で一番保守的な部分だと思う。
新しい写真集はKindle だと1500円くらい。90年代に出た素晴らしい写真集に比べると、古い品種が消えて、新しい品種がたくさん出ていることだろうと思って買ってみました。相変わらず保守的でしたけど(笑)
https://www.amazon.co.jp/English-Roses-David-Austin-ebook/dp/B01LYZHEC2/ref=dp_kinw_strp_1
そのオースチンのバラが今年も庭で咲き始めました。静かで深い印象とともに迎える季節です。