科研共同研究(基盤研究(A))として、三つの疾患MATH(精神疾患、結核、ハンセン病)について、医学とのかかわりも視野に入れつつ人文社会科学の視点から研究します。この基礎になる史料が病院の資料です。このため、文部科学省・厚生労働省「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて必要とされる公告文を、「国府台陸軍病院」と「小峰・王子脳病院」の二つの精神病院について掲載しています。最短でいうと、70年ほど前の医療関係者や患者・患者家族の経験を分析するための史料になります。
本研究の対象となる当事者及びそのご遺族だと思われる方で、研究対象となることを望まれない場合は、各研究の問い合わせ窓口へご連絡ください。当事者であることが確認され次第、直ちに研究対象から除外させて頂きます。研究に協力されない場合でも不利益な扱いを受けることは一切ございません。また、本研究により得られた個人情報は本研究の目的以外では使用せず、研究成果の発表を行う際には個人が特定されないよう配慮いたします。
この設定は、学振PDで慶應ポスドクである後藤基行君、同じく学振PDで慶應ポスドクである中村江里さん、そして学習院の大学院生で慶應研究員でもある清水ふさ子さんの努力によって作られました。ありがとうございます!
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針に則る情報公開
- 国府台陸軍病院(1937-45)に入院されていた当事者、ご遺族の方向け
- 国府台陸軍病院診療録を用いた戦争の心理的・社会的影響及び戦時精神医療に関する研究 [PDFファイルをDLする]
- 小峰・王子脳病院(1900-45)に入院されていた当事者、ご遺族の方向け
- 20世紀前半期における私立精神病院の診療録を利用した重層的な精神医療の機能に関する研究 [PDFファイルをDLする]