土曜日は駒場で石原先生のご著作『精神医療を哲学する』の合評会。色々と多くのことを学ぶ会でした。その疲れがあって、今日は一日ゆっくり休ませていただきました。
東静岡の近くに「柚木の郷」という都市型の温泉があり、温泉や露天風呂やサウナが人工的に作られており、楽しかったです。よかったのは、温泉とライブラリーが組み合わされていたこと。ライブラリーの本がとてもよかったです。文庫本では三島由紀夫や村上春樹などのベストセラー、美しい旅行や料理の本、日文研の井上章一先生の京都案内、医学では阪大の仲野徹先生の病理学案内、おもしろいイラストとキャラクター付きの漢方学入門など、温泉のあとの時間を本を読んでゆったりしました。つい次の仕事の対象である漢方学を熱心に読みましたけれども(笑)
面白いことに、前日の土曜日の合評会のときに、大きな病院が患者に提供する文化が貧しいという話が提供されました。日本の医療は技術とテクノロジーが非常に進んでいますが、一方患者が楽しむことができる文化が病院ではまだまだであるという印象を持っています。最大の理由は、文学がわかるスタッフがいないということなのでしょうね。しかし、日本の温泉は、面白いライブラリーがどんどん形成されるという力を持っていて、なぜ病院にこのようなライブラリーのコーナーがないのか考えようとしましたが、そんな難しい話より、ぼうっとする時間が長かったです。温泉のお金で言うと、一日850円ですから、まあまあ払えるという印象を持っています。
明日から色々な仕事に帰りますね。今日は一日休みました。