メキシコの「歩く魚」とゲノム利用とエイリアン

土曜日のエコノミストエスプレッソはいつも楽しい。今回も芸術と文化と科学が絡まっている。ピエール・ボナールという20世紀の画家の話、ケルンの国際スィーツ大会で菜食主義者向けのスィーツが出される話、冬のスポーツのリュージュ (luge) の話など、色々と面白い。
 
その中でも一番は、メキシコの「歩く魚」とも呼ばれる アホロトル axototl の遺伝子の話である。この生物のゲノムは非常に複雑で、base pairs はヒトの10倍の数であるという。これを研究すると、将来的には、人間の患者に四肢を与えることができるかもしれない。これはもちろん楽しい話の部分で、科学者たちは楽観的に話しているらしいが、多くの人々には別の場面が浮かぶだろう。私には、エイリアン4の名場面である、リプリーを実験して失敗したマテリアルが保存されあるいは生きている光景の方が強く感じられる。アホロトルから再生産されたヒトクローンとロボットの複雑な関係。うううむ。

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「メキシコの歩く魚」とも呼ばれているアホロトル