『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』

新国立劇場でアレクサンダー・ツエムリンスキー『フィレンツェの悲劇』とプッチーニ『ジャンニ・スキッキ』の二つのオペラを連続して上演する「ダブル・ビル」の上演を観た。ダブル・ビルの上演を観ることは初めてである。ツェムリンスキーという作曲家の名前、『フィレンツェの悲劇』という作品は、いずれも初めて聴くものである。プッチーニの名前は、それは聴いたことはあるし、知らない人はいないソプラノの歌があり、私は、単純な理由があって、この歌を聴くと、泣いては幸せになる(笑)しかし『ジャンニ・スキッキ』という作品について何も知らなかったことは、すごくまずい。もともとダンテの『神曲』にさかのぼること、その人物は、まるで狂犬に噛まれて狂乱の病に冒され、走り回っては人を壊すことを行うこと、群れの中で最も美しい雌馬を手に入れるために、偽名を名乗って偽の遺言を残したなど、狂気の影がさしていることは、今日のプログラムで初めて知った。それも、重要なカギを知らずに見ていたことに気がついた。うううむ。もう一回観よう(笑)