ルーブル・アブ・ダビの近代の世界各地の写真展

www.louvreabudhabi.ae

 

Barthe, Christine. Photographs 1842-1896: An Early Album of the World. Louvre Abu Dhabi, 2019.

エコノミストエスプレッソの土曜日版。今日も非常に楽しい話題が多い。一つは「ルーブル・アブ・ダビ」の新しい展示である。19世紀中葉以降は、多くの人々が世界中に旅行して写真を撮影することが多かった。その写真が保存されているため、世界の名所の写真展を構成することができる。いま行っているのが、アラブ首長国連邦のアブ・ダビが、フランスのルーブル美術館と組んで、2007年に出発した博物館である。名称はルーブル・アブ・ダビ。アブ・ダビは現代の芸術とイスラムが融合した美しい街で、そこに現れたルーブルとの混合は素晴らしいのであろう。
 
写真展示のカタログは、Kindle で1,200円くらいで、喜んでほくほくと買った。世界の30か所くらいで19世紀後半に撮られた写真である。中近東、アフリカ、インド、中央アジア、東南アジア、東アジア、アメリカ現地人、中央アメリカや南アメリカ、太平洋の島々などである。写真は「現地人」という雰囲気であり、現地の民族衣装を着ているものがおおい。日本の写真も何点かあり、京都や神戸の写真業者の産物であるが、日本らしい写真である。