魔女狩りとアルベルトゥス・マグヌスの秘密の方法

Sallmann, Jean-Michel et al. 魔女狩り. vol. 16, 創元社, 1991. 

魔女狩りの授業を一回分する理由で、ジャン=ミシェル・サルマンの『魔女狩り』も読んでみた。古くから存在する魔女の考えと、16・17世紀のヨーロッパの近代化の中で発生する魔女狩りが日本語でも説明されていてとてもよかった。画像もたくさんあるし、マテリアルもとても面白い。そのマテリアルの中で。「アルベルトゥス・マグヌスの秘密の魔法」が(おそらく)部分的に訳されている部分がある。実はこのマテリアルをこれだけの長さにおいて読むのは初めてで、喜んで読んでみた。きちんとした英語訳が2,000円くらいで手に入るので買っておいたが、これは数ページの日本語訳である。
 
卵を5日間酢に浸す
クマツヅラを持つ、ヘンルータを持つ
ベッドの南京虫の殺し方
蛇を追い払うのにハゲタカの羽毛やヤツガシラの血を使う(?)
うずらの心臓を男女で一つずつ持つ
幼児の歯を生やす
桃やアーモンドの実に自分の名前が書かれるようにする
ペストを治す
牛のふんと蜂蜜
小トカゲのふん
人間などの尿を飲む
人間の骨を飲ませてテンカンを治す
人間の唾液を飲ませる
赤いカタツムリ
蜘蛛と蜘蛛の巣
ネコの脳
牡蠣の殻
人間などの体毛
ミミズ
鉛と水晶
人の血の上澄み
人糞の力
犬の糞の力
オオカミの糞
牛の糞
 
非常に動物系で驚いた。それから人間自身の身体、液体、排せつ物などを使っている。きちんとした本も眺めてみよう。