デルメンホルスト Delmenhorst という街とイヴァン・ブロッホ

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12月の出張では幾つかの仕事をするが、そこで「デルメンホルスト」Delmenhorst という街に行く。中世、初期近代、近現代と発展し、一としてはブレーメンの隣りの都市である。二つの都市は直結されるような感じである。人口は75,000である。Hanse-Wissenschaftskolleg という研究機関を持ち、そこで戦争と精神医療の国際ワークショップの第一回が開催される。
 
ブレーメンと言えばグリム兄弟が収集した「ブレーメンの音楽隊」という童話が有名であるが、そこの隣のデルメンホルストの有名アイテムは何だろうと思って少し調べたらイヴァン・ブロッホ (Iwan Bloch, 1872-1922) が生まれたとのこと。ブロッホは精神病医で性科学者としても著名である。アルベルト・モル (Albert Moll, 1862 –1939)、マグナス・ヒルシュフェルト (Magnus Hirschfeld, 1868 – 1935)などとともに有名である。モルやヒルシュフェルトについては2010年代に研究のブームがおきて、2012年には Medical History がモルに関する特集号、ヒルシュフェルトに関しては日本を含めた国際的な活躍にも光が当たっている。ブロッホについても、きっと研究が盛り上がっていると思う。いくつか英訳があるので、それを読んでいこう。