二十四節気の「小雪」(せうせつ)

少し遅れたが、二十四節気の「小雪」(せうせつ)。孟冬10月の中気。いよいよ雪が舞い落ちてくる季節となったが、いまだ大雪には至らないので「小雪」。太陽は黄経240度。ここで恐らく岡田先生の誤植があり、太陽暦では11月12日頃と書かれているが、これは11月22日だろう。
 
諸侯は「虹蔵不見(にじかくれてみへず)」仲春清明の末候に「虹始見(にじはじめてあらはる)」とあってから7か月あまり、雷より寿命が長い。寒い時期には虹は出ないらしい。
 
次候は「天気上騰地気下降(てんきじょうとうし、ちきかこうす)」と気象予報的な長文が現れる。天気は陽の気、地気は陰の気である。また温暖と寒冷をもあらわしている。暖気が上昇して、逆に地上には寒気が下降する。陰気はますます重なり、気温はさらに低くなる。実は「十二紀」「月令」ともに孟春の月の物腰に「天気下降、地気上謄」という文章がある。それと対になっている。
 
末候は「閉塞而成冬(へいそくしてしふゆになる)」。天地の気が塞がって、陰の気の支配する冬が本格的に到来する。