チューリヒは、おそらく前に一度は来ている。ジュネーヴやローザンヌと少し混じってしまうのだけれども、湖と接しているあの感じは確かに見た記憶がある。今回の仕事が順調に進んだので、教会を観てきた。大学の中のホテルから10分ほどあるくと古い中心街にある、グロスミュンスターの教会とフラウミュンスターの教会である。いずれも初期中世に設立され、11世紀からの繁栄、宗教改革の興隆、現代美術のシャガールやジャコメッティのステンドグラスなどが、不思議な空間を作っていた。ぼうっとして色々なことを思い出していた。冬のチューリヒにふさわしい寒さの中で、エレガントなお店や、クリスマスの賑やかさが感じられるた売店の中を歩いて帰って来て、午後の仕事をした。