『生粋のイングランド人』を頂きました!

ダニエル・デフォーが書いた The True-Born Englishman (1700-1701) とその周辺の文書を翻訳した書物を頂きました。西山徹先生、高谷修先生、服部典之先生、そして福本宰之先生によるお仕事です。どうもありがとうございます!
 
研究というか教育の絶妙なタイミングにどんぴしゃだったご翻訳でしたし、実は、数年前にも、先生方から同じような完璧なタイミングで 翻訳を頂いたことがあります。あれは、私が論文のために薬の歴史を勉強し始めたころで、読まなければならない文献が非常にたくさんあった時期でした。サミュエル・ガースの『薬局』を先生方が翻訳してくださり、何かのご縁で頂くことができました。これが非常に豊かな翻訳でした。もともとは医師と薬剤師の論争の一つであり、そこに古典古代へのアリュージョンと、当時の政党間の闘争が織り込まれている、私が読むには非常な集中力が必要な資料でしたが、それの翻訳を理想的なタイミングでいただくことができました。『日本医史学雑誌』にも書評を書かせていただきました。
 
今回は、たまたま今日の午後にオンラインでイギリスの病院の仕組みを講義する授業があります。そこで ダニエル・デフォーの An Essay upon Projects などとともにPolitical Writings が Kindle で150円くらいであったので、ちょうど買っておき、そこに The True Born Englishman も入っていました。これも、ヘビーな文献で、きちんと読むには当時の時事を理解しなればならない文献でしたが、それを全て説明してくださっている翻訳です。ありがとうございます! 今日の午後の授業の前に読み、あたかもデフォーをマスターしているかのようにいたします! 
 

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ありがとうございます!