アメリカのジョージア州の州都であるアトランタから南東に100マイル離れた場所にかつて存在した巨大な州立の精神病院への観光業を取材した記事である。ミルジヴィル (Milledgeville) という古い町の郊外にできた州立病院。膨大な敷地に作られた精神病院で、全盛期には12,000の病床があった。1960年代から急激に縮小して、現在ではごくわずかの患者しかいない。
ほぼ廃墟である精神病院は逆の観光に用いられている。その中で私に一番印象に残ったのは、膨大な「墓」である。患者の名前はなく、番号が記されているだけの細い板が、無言で延々と建てられている。番号から誰の板かわかるからだろうが、星条旗が添えられたものもあった。
BBCの映像もなかなかいい。ただ、最初はセイシェルの観光産業がわりと長い広告をしていて、これは廃墟病院の観光とは話が違いますね(笑)