関東大震災と東大医学部第二外科の講演会

3月11日の夕刻に、「関東大震災と東大医学部第二外科」というタイトルで、東京大学ヒューマニティーズセンター (HMC) でオンラインの講演会が行われます。二つの講演で、片方は東大人文社会学系の鈴木淳先生、もう一つが私になります。

関東大震災の直後からの医療に、軍隊や日本赤十字が活躍したことは知られていますが、東大医学部も参加したことはあまり知られていません。この講演は、それが成立する過程と、その折のカルテを分析する話になります。前者は鈴木淳先生、後者は私が話すことになります。

私の個人的な話になりますが、しばらくの間、ほぼ全部が日本語で書かれた精神医療のカルテばかり読んできましたが、今回読むのは外科のカルテで、外科という分野の医学史研究をするのは初めてです。また、今回は、ほぼ全部が、ドイツ語か、日本語とドイツ語を組み合わせた特殊な専門的方言で書かれています。このドイツ語と当時の日本語語資料の読み解きを助けてもらうために、東大の院生でドイツ文学や日本の当時の古文書を読む能力をつけた堀弥子さん、正月瑛君、小田泰成君の三人にお願いしました。この三人にとても助けられています。

色々な意味で新しいプロジェクトです。下のURLをクリックして、ぜひご参加くださいませ!

 

hmc.u-tokyo.ac.jp