17世紀イタリアの人体図像集

publicdomainreview.org

 

パブリック・ドメイン・レヴューを見ていたら、とても楽しいコーナーがあったのでメモ。1620年代に出版された画像集が、まるで20世紀のキュビズムの作品のようであるとのこと。これはイタリアの画家であるジョヴァンニ・バッティスタ・ブラチェッリという人物の作品である。このサイトには、1624年に刊行された画像集から数多くの図像が掲載されている。その図像では、通常は二つの人体が、抽象度が高い図形の構造として描かれている。表現するのが難しいが、円、四角形、鎖、箱などから人体が構成されている。アルチンボルド、ルカ・カンビアーソ、ジャック・カロなどの画家や版画家たちから、ブラチェッリが影響を受けたという議論もある。多くの人々が、これは解剖図からの発展と考えるだろうが、私には非常に新しい構図であった。英語での優れた案内もあり、DLしておいた。
 
ごたごたとメモしたが、実際に見ていただくのが一番いいです。アメリカの国会図書館にアクセスするとすべてのページを見ることもできます。
 
 
 

久しぶりの庭仕事

一つ仕事をして、次の仕事には少し余裕があって、週末はゆっくりして、庭仕事も少しした。ヴィオラの正統派世代が本格的に咲き始めたこと、ダッチ・アイリスが咲き始めたこと、クロモジが咲き終わりの状態になったこと、ドウダンツツジもまだ咲いていること、シャクナゲが咲き始めたこと。

クロモジは庭先にあって、つまようじの材料になり、香油や薬にもなるとのこと。香油になっていたことは、一度は読んであるはずですが、初めて知りました(笑)

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種から蒔いて正しい時期に花が咲くヴィオラです

 

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ダッチ・アイリス

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クロモジです。

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ドウダンツツジです。

 

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シャクナゲです。

 

 

 

 

レバノンの人骨と十字軍の移民とDNA

待っていた土曜日のエスプレッソ。今日も面白くて、一番面白いのはレバノンの人骨の話である。十字軍は11世紀にはじまり、200年間くらい継続した。かつての伝説であると、ヨーロッパ人がそこに移民したとなっているが、その証拠が見られないため、否定されていた。ところが、最近レバノンで墓と人骨が大量に発見され、十字軍時代も含むので新しいDNAの検査をしたところ、中近東系のものだけでなく、ヨーロッパのもの、両者が交雑したものが見つかったという。移民があり、現地で結婚していたことは事実であったとのこと。ただ、まるで遺伝子の指紋のように、1000年間もヨーロッパの遺伝子が残るかもしれないという予想は間違っているとのこと。

『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』

新国立劇場でアレクサンダー・ツエムリンスキー『フィレンツェの悲劇』とプッチーニ『ジャンニ・スキッキ』の二つのオペラを連続して上演する「ダブル・ビル」の上演を観た。ダブル・ビルの上演を観ることは初めてである。ツェムリンスキーという作曲家の名前、『フィレンツェの悲劇』という作品は、いずれも初めて聴くものである。プッチーニの名前は、それは聴いたことはあるし、知らない人はいないソプラノの歌があり、私は、単純な理由があって、この歌を聴くと、泣いては幸せになる(笑)しかし『ジャンニ・スキッキ』という作品について何も知らなかったことは、すごくまずい。もともとダンテの『神曲』にさかのぼること、その人物は、まるで狂犬に噛まれて狂乱の病に冒され、走り回っては人を壊すことを行うこと、群れの中で最も美しい雌馬を手に入れるために、偽名を名乗って偽の遺言を残したなど、狂気の影がさしていることは、今日のプログラムで初めて知った。それも、重要なカギを知らずに見ていたことに気がついた。うううむ。もう一回観よう(笑)

ウェルカムの新しい展示ー煙と鏡と魔法の心理学の20世紀

wellcomecollection.org

 

ウェルカム・コレクションの新しい展示は、19世紀から20世紀にかけて、魔法と心理学がさまざまなメディアで合体した様子を示したもの。面白そうだから、すぐに本を買っておいた。

私は55歳なので、町で魔法の展覧会だとか、そういったメディアはすでになくなっていたのかもしれない。しかし、道端の自転車で小さな魔法を示して小学生から100円巻き上げるおじさんという、かなり悲しいものには記憶がある。もっと悲しいものの記憶としては、TVで見せられる魔法の流行で、1970年代にはユリ・ゲラーが現れて、TVタレントがスプーンをぐいぐいへし曲げて「超能力!」と騒いだ事件である。彼はユダヤ系であるが、超能力と命名したショーをイスラエルで行ってはならないという法令の対象になっているとのこと。それが一番悲しいだろうと言われるかもしれないが、引田天功の大脱出は、なぜか悲しさとともに思い出さないのですが(笑)

憲法9条について

 

www.economist.com

 

憲法9条を改正するかどうか。ものすごく難しい問題だと私は思っている。おそらく多くの人たちがそう考えていると思う。エコノミストが、賛成するかどうかは別にして、良い記事を書いている。自衛隊は現在の憲法に合わず、防衛だけに集中している組織で攻撃はしないという非常に難しい規定に従っている。また、サイバー空間で色々なことをするというのは、防衛なのか攻撃なのかが、非常にあいまいになる。日本の官僚たちが得意な忖度の問題もあるのだろう。だから自衛隊憲法に書けという理屈は分かる。

ただ、アメリカ対中国という大きな枠の中で、アメリカを選択して中国と敵対するためには、憲法を改正して、自衛隊を普通の軍隊と考えられるようにするしかないという議論であるように聞こえる。そして、そういう議論をするのが、近現代の方法であるように思う。

日本の自衛隊の姿と日章旗。この姿は久しぶりに見た。北朝鮮の兵士の姿は毎日ニュースで見るが、日本の自衛隊が同じような姿をするのは、どのくらいの頻度で行っているのだろう。

17世紀ロンドンの錬金術医師

少し大きな仕事を終えて、久しぶりに普通の一日が始まった。しばらく対応できなかったメールの記事を読んだりメモしたりするルーティンの仕事で一日が始まる朝である。
 
今日は 数日前のDNB の記事で、錬金術医師であるFrancis Anthony (1550-1623) .  ロンドンの生まれ。父親は職人で貨幣に模様を彫る職人だった。アンソニーは、家業は継げなかったが、金属を扱う技術を発展させて、錬金術師であり錬金術を用いる医療者になった。まともな医療訓練を受けていないため、ロンドンの王立医師協会にはいつも拒否されたが、ケンブリッジの経路で博士を獲得して活動できるようになった。黄金と水銀を飲む薬を開発して、その素晴らしい効果を王室にもアピールした。王立協会とは対立したが、王室とはうまくいったとのこと。王の加護で植民地や国内から多くの収入があるようにしたが、慈善の精神もあったとのこと。