Entries from 2018-07-01 to 1 month
皆さま、5年以上続いて恒例となった英語セミナーのご案内です。これは大学院のセミナーに基盤を持ち、それ以外にもいろいろなつながりを持つ英語でセミナーの練習をしてみようという企画です。現在、学問のグローバル化を目指す多くの大学や大学院で行われて…
野菜の簡易栽培をやってみようと思い、使わなくなったお皿にブロッコリー・スーパースプラウトを蒔いてみた。一週間くらいして見てみたところ、直線性と秩序がまったく存在しないことを見せつけられた。野菜が持つ伸び伸びとした解放、あちこちに生じる自己…
bmcmededuc.biomedcentral.com 無料で論文をDLできます。専門家だけが読んで意味を持っている論文ですが、関心がある方は読んでおくといいと思います。 アメリカでは医学博士と哲学博士の二つの学位を持つ人々がいて、MD-PhDと呼ばれている。PhD は哲学博士…
No issue: forced sterilisation in Japan Victims of the government-run programme meet to demand compensation at a conference in Tokyo today. An estimated 25,000 people were sterilised under the Eugenic Protection Law, enacted in 1948—and no…
家の庭でカマキリに出会うことがよくあり、私は親しみを感じながらしばらく見ている昆虫である。庭の唐辛子の株にカマキリがいたとのこと。白い花にやってくる昆虫を捕獲しようとしているのだろうか。
jsmh.umin.jp 杉山章子先生の「農村医学の形成と発展」という論文がある。長野県臼田町の佐久病院の戦後の歴史を記述した論文である。若月俊一の農村医学・社会医学を称賛するトーンで構成されている箇所が多いけれども、「農夫症」の概念や、農薬使用の拡大…
discovery.nationalarchives.gov.uk イギリスの社会医療史学会のガゼットの一面が、メイソン社という製薬会社のとても美しい小さなポスターだったので、10分くらいだけ調べてみた。もともとは19世紀のにイギリスのノッティンガムで起業された小規模の化学・…
今年はピーマンや唐辛子やパセリなどを収穫している。庭に大きな植木鉢を置いて、まだ若くてみずみずしい段階で食べてしまうのにいい。この「若くてみずみずしい」ことを静岡の方言では「みるい」という。美しくてぴったりの方言だなといつも思っている。
東京駅の元中央郵便局の建物に、東大総合博物館が都心向けの支部「インターメディアテク」を出している。アカデミックなアイテムをたくさん並べている面白い空間である。たまたま、博物館ではなくインターメディアテクで展示されているものに関して、雑誌の…
www.sciencedirect.com アメリカのCDCの研究者たちが軸になって書いた面白い論文。予防接種に対するネガティヴな対応が不安を軸にして出てきた事例がどのくらいあるのかというもの。さまざまな医学系論文のデータベースを検索して、予防接種とヒステリーと呼…
http://www.sinnosan.jp/gosyuin.html 大阪の薬屋の集積地であった道修町にはミュージアムがあり、一年に3,000円で季刊の通信が来る。医学史の研究者はよろこんで読む。実は今日はじめて知ったのだけれども、少彦名神社(神農さん)が御朱印を出しているとの…
igakushitosyakai.jp 東大の大学院生である藤本大士君による書評。塚田孝『大阪 民衆の近世史ー老いと病・生業・下層社会』(2017)の書評です。 もともとは「文字を書くことができなかった民衆がどのように医療を受けたのか」と書いたのですが、近世日本の…
友部謙一先生を研究代表としたプロジェクト「クロノス」。その中の疾病班が公開した法定伝染病のデータベース。1876年から1959年までの期間に関して、法定伝染病に関して府県別・月別に死者数と患者数を掲載したデータベースです。関東の県と関西の県の月別…
薬を包む「薬袋紙」(やくたいし)についてメモ。私が子供のころの50年くらい前には、薬袋紙に粉薬が分包されている光景がかすかに記憶に残っている。読んだ本は池田寿『紙の日本史ー古典と絵巻物が伝える文化遺産』(東京:勉誠出版、2017) ヨーロッパ・…
思文閣が復刻している日本医史学会の機関紙『日本医史学雑誌』(昭和2年から15年末まで『中外医事新報』のタイトルで刊行)の月報を読んでいて、面白い記事があったのでメモ。「月報1」の中野操「想い出の富士川游先生」からである。 日本医史学学会がつく…
igakushitosyakai.jp レーウェンフックは17世紀のアマチュア顕微鏡観察家。微小なものや微生物を観察して数多くのイラストに残したことで知られています。田中祐理子先生は研究の文章であり、レーウェンフックを日本に紹介する文章でもあり、そして共同研究…
ビル・バイナム先生はロンドンのウェルカム医学史研究所の黄金時代の所長である。イギリスにとって新興の医学史がめざましい成長をして、あっという間に世界一の医学史研究の国になる激動の時期の中核だった。バイナム先生はもともと医師であるということも…
www.jonbainestours.co.uk さきほど梅原先生のドイツ語圏の記事を紹介した。他の地域についての記述もたくさんある。イギリス、アメリカ、日本を中心にしたものは、高林先生らが作り上げた素晴らしいサイト「医学史関連リンク」が医学史と社会の対話」に準備…
igakushitosyakai.jp 医師の収入が高いこと、休暇が文化志向を持つこと、各地の大学医学部や医師会などの誇りが高いこと、場合によっては自分が現在つかっている道具が最初に作られた起源の地であること。そのような理由で、多くの医師が海外旅行するとき、…
久しぶりに査読論文を書いていて、それも感染症についてである。日本の戦前の無症候性キャリアーのついての論文である。それに対するコメントに対応するということもあり、日本の731部隊との連関にやはり少し触れないといけない。整理して書くとこのようなフ…
igakushitosyakai.jp 科学や医学の研究や医療の現場において、科学者や医師が<女性>であることは、いったいどのような意味を持っているのか。女性の科学者や医師がリーダーシップを取ることは、どのような経路を通って悪くみられるのか。現実の世界だけで…
勝田至編『日本葬制史』(2012) を眺めて、色々と面白い記録をメモ。中江兆民が1901年にガンで没したときに、無神無霊を唱え宗教色を薄くし、火葬を行い、医学発展のために解剖させたという。火葬は1925年には43.2%は火葬であった。しかし、法定伝染病で死ん…
igakushitosyakai.jp 平体由美先生による、アメリカにおける農村地帯がどのように種痘が理解され、人々が理由ある仕方で反対したのかという記事です。昨年には、廣川先生による、種痘がどの動物の身体部分を人体に打つことなのかという、人間と特定の動物の…
一年生・二年生向け一般セミナーを運営する方法を少し前進させるやりかたをやってみて、結構うまくいったので、メモしておく。 学部生向けの講義、大学院のセミナー、それに一対一のチュートリアルは、私が学生時代に多くを学んだ素晴らしい先生の方法を学ん…
www.oed.com 数日前のOEDの「今日の単語」が hyppanthropy だった。もともとは hyppoanthropia という「ラテン語」であり、ギリシア語の馬を意味する hyppo と人間を意味する anthropos に、ラテン語の ia をつけた言葉である。おそらく18世紀の終わりにつく…
www.rijksmuseumshop.nl アムステルダムの国立美術館は一回か二回行ったことがあり、レンブラント『夜警』に感動するという素直な経験をした。その時にこの作品が補修修理作業をしていたのか、この「ミニチュア薬種商店」をかりに展示していたとしても気がつ…
www.theguardian.com オウム真理教の教祖である麻原彰晃が死刑となった。オウム真理教が大事件を起こしていた時期は、私がイギリスに留学していた時期であるため、私がオウムや麻原について知っていることはとても少ない。TVで観た信者が痙攣するように踊っ…
www.economist.com エコノミストで面白い記事があったのでメモ。インドでは急速な経済発展があるのになぜ女性の雇用が減っているのかという問いとそれに対する答え。 インドの経済発展はもちろん急速である。しかし、女性の雇用率はむしろ減少している。2005…
鈴木忠. クマムシ?! : 小さな怪物. vol. 122, 岩波書店, 2006. 岩波科学ライブラリー. 慶應日吉の同僚の生物学者の鈴木先生からクマムシの書物をいただいたことがある。鈴木先生は多くの真面目な論文も書いているのだろうが、この岩波の書物はクマムシについ…
精神医療の制度や設備を利用する男女比は私たちにとっても面白い問題である。もちろんあまり変わらないケースも多いが、私がこれまで取り組んだ問題に関しては、鮮明な男女比が出てくることが多い。法律的に財産を所有する権限を女性が持っていない場合には…