Entries from 2019-10-01 to 1 month
医療英会話で頻繁に出てくる用語が phlegm (「フレム」と g を落として読みます)。もちろんガレノスの四つの基本体液の一つ、日本語だと粘液と訳されている。冷たさと水っぽさを持ち、体質としては、怠惰と無関心を表している。体液であるから、もちろん全…
松竹の歌舞伎座友の会の機関誌『ほうおう』の2019年12月号。面白いことに、医学史や科学史に直接かかわる主題が三つもある贅沢な月である。ひとつはコレラが登場するとのこと。大佛次郎の『たぬき』という作品で、初演は1953年とのこと。江戸のコレラが主題…
医療英会話キーワード辞典。一日2ページずつ音読。今日はpp.13-15 (almost) , 「アタマジラミ」head lice から「あて」当て あたり 辺りThere are no convenience stores around here. あたりまえSuch an event happens every day in hospitals.Such an even…
www.museumdrguislain.be ベルギーのゲント市に位置するジスラン博物館 (Museum Dr Guislan ) の新しい展示のお知らせ。タイトルは Unhinged: On Jitterbugs, Melancholics and Mad-Doctors だから、きっと展示自体も楽しく大混乱しているものかと思う。 Jit…
医療英会話キーワード辞典。一日2ページずつ音読。今日はpp.11-13 (almost) , 「アスペルガー」から「あたま」 あせ 汗 sweat, sweaty, perspiration sweat heavily アセスメント assess a patient's ability to live independently after discharge from th…
medium.com メリッサ・ディクソン先生とおっしゃる若手の研究者が、聴診器と、それに批判的なイギリスの文学についての記事を書かれていたので読んだ。私が患者Bに関して持っていたもう一つの謎のある部分がかなり解かれたので、メモしておく。 朝鮮移民の話…
医療英会話キーワード辞典。一日2ページずつ音読。今日はpp.9-10. 今日は味が難しい部分。思い出し例文は One's legs feel painful. あざやか 鮮やか Is the blood in your phlegm bright red? Is the blook in your stools bright red? あし 足・脚 leg, fo…
いま書いている本では、20世紀前半の東京の精神病院における人々の日本語での会話を英語で書く部分がかなり大きい。男性の言葉、女性の言葉、下町の言葉、山手の言葉、東京以外から来た人物の言葉、朝鮮移民のような外国人の言葉。このすべてを英語の異なっ…
医療英会話キーワード辞典。一日2ページずつ音読。今日はpp.7-8 アクセス Is your local public health centre conveniently located? 悪戦苦闘 You are struggling to keep your weight under control, aren't you? 悪癖 You should break your bad-habit o…
「シャッター商店街」という言葉がある。私が住んでいる富士市の繁華街もそうであるし、北松野もそうである。それと似たようなデータがイギリスの中都市の繁華街でも見られるとのこと。1980年代と現在を較べると、銀行と肉屋とパブが激減、カフェとチャリテ…
『芸術新潮』で関根正二 (1899-1919)という画家の蓄膿症、精神疾患、インフルエンザの三つの疾病の重なりが記されている部分があったのでメモ。関根は私が初めて聞いた画家である。 まず1914年4月に東大の帝大病院で蓄膿症の手術をした。そこで田口真咲(189…
土曜日はいつでも楽しいエスプレッソ。ルーブルの展示で取り上げられた「一万年前の贅沢」の一つのスターでは8,000年前のアブ・ダビの真珠、北アイルランドの R&B のヴァン・モリソンの最新のコンサート、サッカーも選手の身体に長期的な悪影響を与え、普通…
LRBが面白かったが、そこに Gurdian とその日曜版の Observer が広告を出していた。新聞の日曜版というのは、私の人生の大切な部分である。イギリスに留学している時期の思い出をメモ。 ロンドンに留学して1年か2年くらいたつと、その文化と混ぜ合った生活を…
一日2ページずつ音読。面白い言い方をメモ。今日はpp.5-6 あがる(上がる) Her temprature went up [rose] to thirty-nine degress Celcius this morning. あかるい(明るい) It is because the room is too bright that you can't sleep? あき(空き) a…
一日2ページずつ音読。面白い言い方をメモ。昨日はpp.3-4 アイデンティティ He is having / going through experiencing an identity crisis あう 合う Do your glasses / dentures feel like they don't fit? あえて 敢て If you insist on going home for…
庭から、レモン、シシトウ、万願寺唐辛子、普通に辛い唐辛子などを取って、洗っておきました。 レモンと唐辛子類のコラージュ。
歴史学者はその時代に作られた便利なレファレンスを手元に持つ習慣がある。私も18世紀のイギリス医学、19世紀の精神医学、20世紀日本の医薬品カタログなどをかなり使った。本当にお世話になりました。これは専門にはしないけれども、江戸時代につくられた医…
患者Aと呼ばれている王子脳病院の患者。もっとも難解な患者であるが、一つのヒントを見つけた。身体に自らの糞を塗ることの意味である。 Aは1920年くらいに来日し、かなり重度の精神疾患となり、1930年に王子脳病院に委託で入院した。いったん良くなり、緩…
秋から春の始まりまでに良く出会い、良く鳴くジョウビタキ。この時期に渡ってくるので、野鳥の会の支部報ではジョウビタキに出会いました!という一報が並びます。支部では10月16日に第一報があり、それからは毎日のようにありました。支部報の発行日が10月2…
Lu, S. X. (2019). "Eastward Ho! Japanese Settler Colonialism in Hokkaido and the Making of Japanese Migration to the American West, 1869–1888." The Journal of Asian Studies 78(3): 521-547. 少年時代には、アイヌが18世紀末に起こした反乱である…
www.igaku-shoin.co.jp 森島, 祐子 et al. 医療英会話キーワード辞典 : そのまま使える16000例文. 医学書院, 2019. 『医学界新聞』で書評されていた『医療英会話キーワード辞典』の新版が出たので買ってみた。例文は 16,000もあり、膨大に多い。それよりも重…
金森修先生がフランス語で書いた論考を日本語に翻訳した論文集。合計で8編の論考が集められている。もともとフランス系の素材と、日本の素材をフランス語にして出版した論考がある。前者はバシュラール論とベルクソン論、後者は宮沢賢治、二宮尊徳、加藤弘之…
少し前のエコノミスト・エスプレッソの最後の「今日の明言」は George Cadbury のバラについての一言で、その主題はバラである。"No man ought to be condemned to live in a place where a rose cannot grow.” 実はしばらくよく分からなかったが、おそらく1…
少し前のエコノミスト・エスプレッソの最後の「今日の明言」は George Cadbury のバラについての一言で、その主題はバラである。"No man ought to be condemned to live in a place where a rose cannot grow.” 実はしばらくよく分からなかったが、おそらく1…
24節気の秋の部分の最後の節気が「霜降」。季秋9月の中気。太陽は横径210度。10月23日ぐらい。華北では大地が霜に覆われること。暖地の日本ではまだ霜は降らない。 初候は「豺乃祭獣」(さいすなわちじうをまつる)。豺は「山犬」の意味。「祭獣」は、雨水の…
https://www.royalacademy.org.uk/exhibition/felix-vallotton www.royalacademy.org.uk Royal Academyの機関誌 RA で読んだ面白いシルエットの面白い話。出発点はFélix Vallotton というスイス出身の画家が、実験的な手法としてシルエットを非常に上手に使…
www.nntt.jac.go.jp 新国立劇場の機関誌『アトーレ』にイヴァン・アヨン・リヴァスというテノールのインタヴュー。出身はペルーで、もともとは中南米の音楽を学んでいたが、オペラ歌手としての才能を見出され、現在のイタリアやヨーロッパでは若き新星である…
www.tnm.jp 今日は東京の国立博物館の正倉院展に行ってきた。例年は奈良の国立博物館の正倉院展に行き、今年もお邪魔するが、令和か何かの関係で東京でも正倉院展をしている。豪華で有名な宝物をたくさん観せるという雰囲気で、京都や大阪の方から見ると東京…
www.nationalgalleries.org スコットランドの国立博物館の展示が「コラージュの歴史:カット・アンド・ペースト」という大掛かりで非常に面白いもの。残念ながら訪れることができなかったので、カタログだけ買った。それでも十分楽しく面白い。ことに、私が…
図像や映画は弱いというかはっきり言って無知である。その中でも、精神疾患と感染症になると、少しは知っている。最近、身体障害の歴史の問題も少し触れるため、そのような映画にも知ることが多い。しばらく障害がある身体の歴史の授業の予習をしたりしてい…