Entries from 2013-11-01 to 1 month
Aly, Goetz, Peter Chroust and Christian Pross, Cleansing the Fatherland: Nazi Medicine and Racial Hygiene, translated by Belinda Cooper, foreword by Michael H. Kater (Berkeley: University of California Press, 1994). ドイツで行われてきたナ…
ミシェル・フーコー編『ピエール・リヴィエールの犯罪 : 狂気と理性』岸田秀・久米博訳(東京:河出書房新社, 1995)よりメモ 「病気中、母の乳房が張って、乳が腐ってしまうので、父は乳首を吸って、毒液を吸いだしては床に吐き出してやりました」 60 「誰…
2013年度 医療・文化・社会研究会 第3回例会 Medicine, Culture and Society Seminar Series 日時:11月27日(水)17:00~19:00 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎476教室 発表者:磯野真穂(早稲田大学文学学術院) タイトル:日本における摂食障…
坂井建雄『人体観の歴史』(東京:岩波書店, 2008) 坂井は解剖学者であると同時に、解剖学史研究の第一人者である。この著作は、解剖学の歴史のレファレンスとして使うのが最適である。解剖学の業績を持つ医学者や哲学者などについての説明とその歴史的な意…
帝国主義と身体についての授業の予習。トピックは熱帯医学と人種隔離の関連について、具体的に言うと、マラリアの感染メカニズムの理解、「免疫」と罹患率の人種的な違いについての経験などから、白人と現地人の人種隔離に基づいた都市政策が現れることを論…
執筆中の『医療の歴史』の近世の病院の章の節の断片です。この節では、全体としては、近世のヨーロッパにおいて三種類の病院が形成されたことを記述するのが目的で、以下、ペストに対する隔離病院、梅毒病院、そして一般的な病院が形成されたことを順番に論…
"lazaretto" という単語があり、もともとはイタリア語であるが、英語化している。 lazaret というスペルもある。この単語の訳し方が難しく、中世から近世のヨーロッパの医学史における二つの重要な疾患であるハンセン病とペストの流行と対策がからんでいる。…