Entries from 2019-08-01 to 1 month
玄関の上にオオカマキリ。これまで見てきたのは(おそらく)ハラヒロカマキリだから、明確に違う種類。でもやはり肖像写真になってしまいますね(笑) きっとオオカマキリだと思います。かなりのサイズです。
www.huntington.org 今朝はエコノミスト・エスプレッソをゆっくり読んで、訪問先のサイトを少し探検したりして、楽しい時間を過ごした。もともとは、カリフォルニアのハンティントン・ライブラリーで Nineteen Nineteen という展示をしているという話である…
実佳が京都でリサーチをしながら、医学史家の私に「角大師」を買ってくれた。これは良源(りょうげん 912-985) という平安時代の僧に関して、後に発展した護符である。良源の諡号(しごう)は慈恵大師、通称は元三大師で、これは正月の三日に生まれたため。…
ミュラー先生編集の精神病院とナチス時代 ドイツのウルム大学・ラーヴェンスブルグ大学の二つの医学史の教授であるトマス・ミューラー先生から論文集を頂きました! 「灰色のバス」と呼ばれる車両が精神病院を回り、それぞれの精神病院があらかじめ選んだ優…
historypsychiatry.com h-madness で知ったとても面白い投稿公募。もともとアメリカの History というサイトで有名な「今日は歴史で何が起きたのか」という企画があるとのこと。例えば今日だと8月29日、この日にジョン・ロックが生まれたとか、ビートルズが…
Lévi-Strauss, Claude. The Savage Mind. University of Chicago Press, 1966. The Nature of Human Society Series. Smith, Allan H. "The Culture of Kabira, Southern Ryūkyū Islands." Proceedings of the American Philosophical Society, vol. 104, no…
historypsychiatry.com https://historypsychiatry.files.wordpress.com/2019/08/ap_pressrelease_4.pdf h-madness の広報で、ロンドンで開催される元精神病患者の芸術運動とアクティヴィズムのポスターを見た。当たり前のことだが、とても胸を打つ部分であ…
数日遅れましたが、二十四節気の処暑についてのメモ。 8月23日に処暑。立秋に続く秋の2番目の節気。処暑の「処」というのは、暑さが止まるという意味。処を漢和で引いたところ、ところ、場所、いる、とどまる、というような意味である。処刑や処分というフレ…
www.economist.com 多くの皆さんが知っていると思うが、ブラジルを中心とするアマゾンの森林で大きな火災が起きている。これは、ブラジルが、経済発展ために森林を破壊してきた政策を次々と行ってきたことが引き起こした結果であることはほぼ明確であるとの…
私は日本野鳥の会の会員で、南富士支部の会員である。南富士支部の会には最近行くことがまったくできていないが、「さえずり」という素晴らしい支部の月報があり、これが非常に楽しい。その中でも一番楽しいのが渡辺さんのフィールド記事で、圧倒的な実力が…
www.economist.com エコノミストからの記事。ポリオ患者は第二次世界大戦後までアメリカなどで継続していた。しかし、予防ワクチンが1950年代に開発されて急速に激減した。日本では戦前から流行が見られ、1960年には患者5,000人程度の大きな流行があったが、…
第二次世界大戦やアジア・太平洋戦争は、各国が兵士を陸・海・空に配するという広大な展開もあったと同時に、さまざまな隔離が大規模に実践されていたという一見すると逆説的なこともあった。そこでは、精神病院への隔離が大きな問題となっていた。ドイツの…
powo.science.kew.org 梅村甚太郎. 民間薬用植物誌. 復刻版 edition, 科学書院, 1989. 草川俊. 野菜・山菜博物事典. 東京堂出版, 1992. 昨晩はバーミンガム大学の医学史家である Jonathan Reinarz と丸の内でお寿司を食べるという楽しい時間を過ごした。その…
www.oed.com 今日のOEDは lactivist, n. lactation と activism の二単語から形成された英語で「母乳原理主義者」というような意味である。人工乳や哺乳器などを使う人工的な哺乳を批判し、母親が乳児に母乳を与えることだけに絶対的な価値を唱えて政治的な…
www.forbiddenhistories.com 先日紹介された Andreas Sommer 先生のウェブサイトである Forbidden Histories. そこに掲載された面白い記事があった。メモというより私の説明かもしれない。 占星術と体液論は、古代・中世・初期近代の医療の核であった。同時…
Dioscorides Pedanius, of Anazarbos and L. Adams d Beck. De Materia Medica. 3rd, rev. ed. edition, vol. Bd. 38, Olms-Weidmann, 2017. Altertumswissenschaftliche Texte Und Studien. Opie, Iona Archibald and Moira Tatem. A Dictionary of Superst…
山口明穂. 日本語を考える: 移りかわる言葉の機構. 東京大学出版会, 2000. 日本語とドイツ語の問題を考えて少し本を読んだら、一つの面白い視点を思いついた。「数人」「数日」が持つ「数」の概念と、英語の several 、ドイツ語の merher という似たような概…
これは別の仕事だが、精神疾患と隔離を必要とする犯罪者の問題を考えているなか、JSTOR の週間記事でテロリズムの話があったのでメモ。 犯罪と精神疾患をどう区別するかという問題は非常に難しい。私が具体的に取り上げていることは、制度の外で起きていた精…
しばらく内臓の位置などを見ていて、その中で複雑な構造のラテン語の腹という意味での venter という語に出会った。また、BBCの源氏物語の番組を見ていて、そこで女の筆者が男性の心理を語る構造を ventriloquism と呼んでいた。 これは、ラテン語の「腹」の…
一昨日のカマキリと同じ個体なのかしら?少し大きくなったような気もします。 カマキリの個体には顔がついていますね。
B, David et al. 大発作 : てんかんをめぐる家族の物語. 明石書店, 2007. これは1959年に生まれたダビッド・ベーという人物の兄が癲癇(てんかん)となったありさまを描いたもの。母やダビッドや妹のさまざまな努力にもかかわらず、兄の症状が次第に大きくな…
サルスベリが咲きました。 サルスベリが咲きました。これを英語で言うと crape myrtle とのこと。crape はフランスのお菓子のクレープと同じ単語で、絹製の黒い喪章のこと。これをチリメンと訳すとのこと。 Myrtle を訳すとギンバイカ。これもギンバイカに似…
www.igaku-shoin.co.jp 九州大学の文書館で症例誌を読み、ドイツ語と日本語の関係を色々と考えてきた。家に帰って医学界新聞を読むと、福武敏夫先生が「閉じ込めと障がい」の連載で障がいについて書いていて、面白かった。特に、日本語にとって受動態の概念…
1979年から2015年まで、中国は「一人っ子政策」を引いていた。それが中国の人口をうまくコントロールできたことは重要な貢献である。一方、中絶を中心にして、胎児の生命が大規模に終わらされた時期であることも、漠然と予想していた。それに関するドキュメ…
森崎和江『からゆきさん 異国に売られた少女たち』から、あそこに入れるエピソードがたくさん引かれていたので、原型を書いている。 1. 医療市場の成立 2. 梅毒献身の恐怖 3. 20世紀初頭の梅毒研究の急速な進展 4. 王子脳病院におけるGPIの検診と治療 5. 短…
父と母と子供が作る一組の共同体ですね。 西アフリカの内陸部は、国の名前でいうと、マリ、ブルキナファソ、そしてガーナ、トーゴ、ベニンの内陸部である。部族・民族の名称でいうと、バンバラやドゴンなどが存在している。残念ながら私は「聞いたことがあり…
古くからの友人と話していて、ポーター先生が原稿を仕上げるのが早かった理由の一つとして、全体の構図を決めてしまって、ある部分は書いておくからかもしれないという話が出た。試しにある原稿の構図と書いた部分を書いてみた。 1 ペストという感染症2 14世…
色々な理由で立秋を調べてメモ。立秋は立春と対比させるとよく分かる。立春は一年が始まる節気で、2月の4日か5日。一年で一番寒い時期である。立秋は、それから半年と少し経った8月の7日くらいで、一番暑い時期である。 初候は「涼風至る」(りょうふういたる…
Le Goff, Jacques et al. 中世の身体. 藤原書店, 2006. ダヴィンチが肝臓を重視したことに関して、頭と心臓を比較しているル・ゴフの書物があったので確認して引用しておいた。 「13世紀から15世紀にかけて、心臓のイデオロギーが花開き、妄想すれすれの想像…
www.bbc.com オーデュポン野鳥写真コンテスト。見ておく価値があります。