二十四節気の立秋

色々な理由で立秋を調べてメモ。立秋立春と対比させるとよく分かる。立春は一年が始まる節気で、2月の4日か5日。一年で一番寒い時期である。立秋は、それから半年と少し経った8月の7日くらいで、一番暑い時期である。

初候は「涼風至る」(りょうふういたる)。和歌では古今集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」はこの涼風を和歌で歌ったものという。これも春の「東風解凍」(とうふうこおりをとらえる)と同じという。ここのコメントして、この時期は熱風ばかりだと書いているが、私自身は、たまたま昨日の夕刻に涼しい風が吹いていたので、納得しながら読んでいた。

次候は「白露降」(はくろくだる)。白露は草花の葉の先端の露。岡田先生のこの部分の解釈は非常に専門家的である。陰陽五行説を用いて、この時期には陰の気が僅かに出て、それが秋の色である白となって白露になるという。さすがですね。

末候は「寒蝉鳴」(かんせんなく)。寒蝉はヒグラシという蝉であろうとのこと。分かるような分からないような命名だけど、心もとない哀愁を含んだ鳴き声であることはその通りだと思う。