Entries from 2015-09-01 to 1 month
Read an interesting paper on the International Sanitary Convention in 1926, which situated the new international sanitary measures in changing situation of the world where Europe was no longer the single arbiter of the prevention of transn…
An interesting point of the parasitic power of psychoanalysis. Psychoanalysis has been very good at expanding into fields and subjects that are not limited to psychiatry or even medicine. It has influenced philosophy, literature, arts, eve…
医療・文化・社会研究会 『宗教・文化・精神療法』のお知らせ 開 催 日 時: 2015年10月5日(月) 18:00~20:30 場所: 慶應大学三田キャンパス 南校舎5階 452 プ ロ グラ ム: 1) Religion’ and ‘Culture’ as Therapeutic Categories in the Work of Ko…
片渕, 美穂子. (2009). "17世紀養生論における身体観 : 沢庵『医説』及び『骨董録』を中心に." スポーツ史研究(22): 33-39. The author discusses the image and the concept of the body in books of regimen in seventeenth-century Japan, focusing on tw…
Jasen, P. (2009). "From the “Silent Killer” to the “Whispering Disease”: Ovarian Cancer and the Uses of Metaphor." Med Hist 53(04): 489-512. A very interesting paper that analyses the power of metaphor, or “to examine the history and impli…
呉の海軍工廠が生産した鉄鋼を所有している方がいます。 科学史や医学史では「マテリアル・カルチャー」が重要な研究手法になっています。文書的な史料だけでなく、過去に作られたモノを用いると色々なことを知ることができます。医学史では、やはり薬物が有…
慶應義塾大学の教養研究センターは、10月6日より、「文化としての病と老い」のタイトルで、4回の講演と2回のワークショップを開催します。医師にとどまらず、医学史や医療人類学の研究者、文学研究者、舞踏家、歌舞伎研究者など多様な分野から病と老いを問い…
柳田國男が「食物と心臓」という文章で、餅はもともと心臓の形を擬したという説を論じている。食物の主題に関する興味深い話で、もとはさまざまな機会に執筆した文章を昭和15年に集成したものである。心臓以外にもさまざまな身体の主題が食物との関連で論じ…
お昼を食べた後のパワーナップ(笑)で、杉浦日向子さんの漫画である『百物語』をめくっていた。江戸時代に設定されたとても良い感じの妖怪譚・<あやかしの物語>であり、何気ない生活の中の不気味な魑魅魍魎たちが、禁欲的にシンプルな描画で表現されてい…
「医学史は何の役に立つのか」 9月15日の夕刻に開催された「科学技術政策懇談会」で、「医学史は何の役に立つのか」という話題提供を致しました。10名から20名ほどの、文部科学省の科学政策に関連する皆さまが聴き手でした。皆さまがくつろいだ雰囲気を作っ…
実佳が、ジェイン・オースティンの Pride and Prejudice についての論文を Critical Survey 誌に掲載しました! たしか、彼女の卒業論文で取り上げた作品だったと記憶しています。おめでとう! Mika Suzuki, "Sharing One's Story and 'a Faithful Narrative…
Briggs, C. L. (1986). Learning how to ask : a sociolinguistic appraisal of the role of the interview in social science research. Cambridge, Cambridge University Press. 学術振興会に新しい共同研究が採択された。医学史の現代的な意義を探る3年間…
アシスタントを募集いたします。仕事は英文誌の書評編集の補助です。仕事のかなりの部分、あるいはうまく組織すれば、すべてを自宅で行うことができると思います。 私は2012年から英文誌 Medical History の書評部門の編集長をしており、あと2年ほど継続いた…
Weston, W. and 勉. 水野 (1996). 日本アルプス再訪. 東京, 平凡社, 1996.9. ウェストンは英国国教会の伝道師で、日本近代登山の父と言われ、上高地には彼のレリーフがある。日本には3回滞在し、1888-1895年、1902-1905年、1911-1915年である。本書は邦訳…
吉田絃二郎「狂人となるまで」『吉田絃二郎全集 第十巻 戯曲集』(東京:新潮社、1932), 415-451. 吉田絃二郎は大正期から昭和の戦後にかけて活躍した人気作家である。昭和2年(1927)に投票で選ばれた『日本新八景』の上高地についての文章だったか、『戦…
週末なので少しのんびりした記事を書く。 カレンダーのイラストが、犬と猫が女性に愛らしく甘えているアール・ヌボーの作品だった。サインを見ると、スイス生まれでフランスで活躍した画家のテオフィーユ=アレサンドル・スタンラン Theophile-Alexandre Ste…
昨年度に実施して教育効果が高かった「英語(または非母国語)セミナー」を、今年度も実施します。春学期のまとめということで、少し時期は遅れましたが、大学院に参加した若手研究者たちの報告会です。ついでに、私自身と、オクスフォードから来日中のポス…
静岡県立清水東高の同窓会報に、記憶されなければならない名文があったのでメモ。 「清水東高は、関東大震災の起こった大正十二年に、静岡県立庵原中学校として設立された。当時は茶畑や梨畑に囲まれた田舎にあって、周りにあった文化的施設は屠殺場と火葬場…
マキァヴェッリ「マンドラーゴラ」脇功訳、『マキァヴェッリ全集 4』岩倉具忠代表訳者(東京:筑摩書房、1999), 4-54. マキァヴェッリが16世紀初頭に書いた喜劇。イタリア本国では名作として名高く、欧米では現在でも舞台で上演され映画化されているとのこ…
上高地に二泊三日で行ってきた。初めて行く土地で、色々と楽しいことがあり、同時に深く思うことが多かった。 三日間、大正池と明神池の間を歩きながらネイチャー・ガイドのお話を聞いたり、鳥を見たりする、何も起きないけれども充実した時間を過ごした。ネ…
18世紀の後半のエディンバラ医学校は、イギリス内はもちろん最高の医学教育機関、ヨーロッパでも有数の医学教育の中心であった。そこの教授で著名な医師がウィリアム・カレン(1710-1790) であり、彼については数多くの資料が残っているが、その中でももっと…
食養生と感染症の防止についての概説的な性格を持つ論文をまとめている。あと少しで先方に送ることができる。そこでつかった小ネタと理論的なメモ。 著名な病理学者のフィルヒョウが、食養生に注目する視点を嘲笑して、何を食べろとか何を食べるなとかいう話…
『中国の科学と技術 イエズス会士書簡集』矢沢利彦編訳(東京:平凡社、1977) イエズス会士が中国の科学と技術、特に医学について報告した書簡を選んでまとめ、それを翻訳した資料集。非常に便利なもので、もっと早く入手しておけばよかったと思う。個別の…
矢島新『日本の素朴絵』(東京:パイ インターナショナル, 2012) 須藤弘敏・矢島新『かわいい仏像 たのしい地獄絵 ―素朴の造形』(東京:パイ インターナショナル、2015) いま昭和10年付近に精神病院に入院した患者が描いた絵画を分析しようとして、関係が…