上高地のコサメビタキ sp

上高地に二泊三日で行ってきた。初めて行く土地で、色々と楽しいことがあり、同時に深く思うことが多かった。

三日間、大正池と明神池の間を歩きながらネイチャー・ガイドのお話を聞いたり、鳥を見たりする、何も起きないけれども充実した時間を過ごした。ネイチャー・ガイドの皆様のお話も学問的で面白かったし、鳥も、この鳥を見るなどとは思っていなかった(私の中では)珍しい鳥が自然に視界に入ってきた。一番驚いて嬉しかったのは、山道の目の前をコマドリが横切ったことである。

一つ、分からない鳥がいた。場所としては河童橋の少し下流の、わりと開けた明るい地帯で、両岸(おもに左岸)の木の枝に止まり、川の上に飛び出ては空中で虫を捕まえては枝に戻るということを繰り返していた鳥である。大きさはスズメか、それよりも少し小さ目。色は、逆光だから見えにくかったけれども、地味な薄い茶褐色でお腹は白い。目は丸くて黒くて可愛い。私がみた範囲での話だけれども、午前中や早朝にはこの行動をせず、午後にこの行動をしたようである。

幾つかのフィールド・ガイドや、現地で買った『上高地の野鳥』というガイドを調べて、コサメビタキが一番ピンとくる。理屈の上では、キビタキのメスでもいいし、サメビタキでもいい。コサメビタキとサメビタキとキビタキのメスの区別なんて、かりに剥製になって静止していたとしても、私には区別がつけられない(笑)あるいは、ムシクイ類でもいいのかもしれない。でも、私がこれまで知っているムシクイの様子からは、川沿いの木に止まって、そこから川の上の虫をフライキャッチングするという行動は、多少の距離感がある。これは、もちろん私が知らないだけで、ムシクイ類がよくやるのかもしれないが。ご存知の方は教えてください。

というわけで、フィールド・ノートには、コサメビタキ sp と書いておいた。上の記述から正解をご存じの方は教えてください。サイトは野鳥の会コサメビタキの写真のページ。

付記:手持ちの中では決定的な写真(笑)をアップしました。本文と一緒に読んで、正解がお分かりの方や、ご意見がある方のコメントをお待ちしています。 

 

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BIRD FAN (日本野鳥の会) | コサメビタキ