日本語の方言を英語であらわすには?

いま書いている本では、20世紀前半の東京の精神病院における人々の日本語での会話を英語で書く部分がかなり大きい。男性の言葉、女性の言葉、下町の言葉、山手の言葉、東京以外から来た人物の言葉、朝鮮移民のような外国人の言葉。このすべてを英語の異なった方言のスタイルで表現することは、本気で実現することはとても難しい。実佳とこのことを話していたら、まず バーナード・ショーの『ピグマリオン』を読めと言われた。なるほど。日本語だと、ドナルド・キーンやサイデンステッカーの英語での論考を読んでみよう。時代的にも比較的適合しているし、三島の英訳や東京の地域論の英語を丁寧に読むことができる。