Entries from 2019-07-14 to 1 day

藤原新也『東京漂流』より「リカちゃん納経」

私の愛読書の一つである藤原新也『東京漂流』。文庫本の冒頭は「リカちゃん納経」という作品である。おそらく、宮崎勤の殺人事件で開始した平成元年に、銀座の博品館の「リカちゃんコーナー」に行って、宮崎の世界とリカちゃんの世界を対置する構図である。…

日記と自伝と症例の史料について

Burnett, John. Useful Toil: Autobiographies of Working People from the 1820s to the 1920s. Penguin Books, 1977. Pelican Books. 20世紀の末は、思想史の考え方と民衆史・社会史の考え方が、いずれも大きな波を作っていた時期であった。後者の流れを作…