ちょっと書棚を整理していたら、いつどこで買ったのかはもちろん、なにを思ってこんな本を買ったのか、記憶にない本が出てきた。Wanley, Humphrey, Diary of Humphrey Wanley, 2 vols, ed. By C.E. & R.C. Wright (London) The Bibliographical Society, 1966). という本である。18世紀のイギリスの貴族で、文芸のパトロンであり書籍や手稿の収集家として名高いオクスフォード伯に仕えた人物の日記である。どんな本を誰から買った、どんな手稿を手に入れた、本や手稿を誰に見せた、というログが淡々と書いてある日記である。とても立派な青い布で装丁してある二巻本で、サイズも大きい。古書のカタログで魅力的な言葉で紹介されていて、ついふらふらと買ってしまったのかなあ。