2015-07-02から1日間の記事一覧

19世紀の医療は女性の主体性と自己を作り上げたか

Theriot, N. M. (2001). "Negotiating illness: doctors, patients, and families in the nineteenth century." J Hist Behav Sci 37(4): 349-368. 著者は19世紀を中心にして女性と医学の関係について深い洞察を持つ論文を出版している学者で、彼女の議論は…

第一次大戦期フランスにおける電気治療の是非をめぐる論争

Roudebush, M. (2000). "A Patient Fights Back: Neurology in the Court of Public Opinion in France during the First World War." Journal of Contemporary History 35(1): 29-38. 第一次大戦で負傷したフランス兵が治療を試みた医師を殴った事件の裁判…

第一次大戦期フランスの戦争神経症の治療1

Bogousslavsky, J. and L. Tatu (2013). "French neuropsychiatry in the Great War: between moral support and electricity." J Hist Neurosci 22(2): 144-154. 第一次世界大戦期のシェルショックに対する精神神経科の治療法を、フランスを皮切りにヨーロ…

過去の医者がどのように病床日誌を読んだか―昭和10年代の外傷神経症

櫻井図南男・中村康一次「外傷神経症の臨床統計」『臨床と治療』22巻3号(1945), 186-188. 昭和10年1月より昭和18年12月のあいだに九大精神科外来を訪れた外傷神経症患者208名の病床日誌を分析した論文。短いが、当時の医者が必ずしも自分が記入したわけで…

20世紀前半イギリスにおける<スピリチュアル・ヒーリング>をめぐる専門職間の相克と調整

高林陽展「20世紀前半イギリスにおける教会・心理学者・精神科医の相克‐スピリチュアル・ヒーリング問題をめぐって‐」『清泉女子大学キリスト教文化研究所年報』22巻(2014), 58-85. 20世紀前半、特に第一次大戦後のイギリスを中心にして、スピリチュアル・…