3月11日に、慶應日吉キャンパスで、2014年度の大学院のセミナーの「締め」として、出席した学生とPDを中心にして、英語で報告・ディスカッションをするワークショップを開催した。これは、私としては初めての試みで、大きな手ごたえがあった。以下、簡単に説明と反省。
報告については、非常に出来が良かった。どの報告も一定の水準をクリアしていたこと、多くの報告が非常に優れていた。これは、もともとできる学生だったということもあるが、もともとの授業において、英語を書く能力を伸ばす仕組みは取り入れていて、毎週英語や日本語のテキストを読み、それを英語で要約したエッセイを書いてネット上で公開するという仕組みを持っていたことが貢献しているだろう。
一方、Q&Aにおいては、弱さが露呈された。報告においては一流の内容のものを書けるつわものたちが、Q&Aではまったく機能しなくなってしまう。ディスカッションを英語で行う能力。これをどうして伸ばせるか考えて、大学院の授業に組み込むのが、今後の課題。
大学院セミナーを英語ワークショップで終わるのは、とてもいいアイデアで、これからも続けていこうと思う。実際、学生やPDの反応も非常によかった。春学期の終わり、秋学期の終わりと、一年に二回、このように英語で報告するワークショップを設定してくれという声すら出たほどである(笑)
以下がプログラムです。
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Workshop on the History of Medicine, Society and the Body
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Wed 11 March, 2015
Keio University, Hiyoshi Campus in Yokohama (actual venue will be announced)
9:30-10:30 Saori Takama (PhD Student, Hitotsubashi University)
"The Structure of Sickbed Supply in Post-war Japan: A Comparison of Public Hospitals, Private Hospitals and Social Welfare Facilities”
10:30-11:30 Keiko Daidoji (JSPS PD, Keio University)
"Auto-intoxication: the idea of poison, disease, and self in early twentieth century Japan”
11:30-12:30 Sayaka Mihara (Physician)
“Places of Birth and Plans for Preemies: The Rise and Revolution of Neonatal Medicine in Japan, 1900-1940”
12:30-13:30 Lunch break
13:30-14:30 Feng-en Tu (PhD Candidate, Harvard University/Visiting Scholar at Keio University)
"The Global Life of Camphor and the Making of Synthetic Modern"
14:30-15:30: Maika Nakao (JSPS PD, Keio University)
"Radium as Culture and Medicine: Juxtaposition of Radiation Therapy and Folk Remedy in early 20th century Japan"
15:30-16:30: Rie Yamada (PhD Student, the University of Tokyo)
“What kind of ‘family’ was blamed as cause of illness?"