坂井先生は日本医史学会の理事長であり、様々な意味で最高の指導者である。解剖学の歴史として、ヴェザリウスの研究、伝記の翻訳、緻密で詳細な解剖書の一覧、そしてガレノスの翻訳など数多くの優れた仕事をされた。日本医史学会の理事長としても、優れた論文集の編集など、素晴らしい仕事をされてきた。私たちが深く尊敬する指導者である。
坂井先生が編集された『医学教育の歴史』は600ページ近い論文集である。坂井先生のヨーロッパの医学史を中心に、イギリス史や日本史の脈絡での論文が12章集められている。教育史に関する一般論ではなく、「医学の歴史における重要かつ本質的な問題を掘り下げる著作である」とのこと。論文集には、そのような洞察が数多く含められていることと思います。楽しみに読み解きます。ありがとうございます!