チューリップ・クルシアナという罠(笑)

鉢にまいた原種系のチューリップが花を咲かせそうなのでベランダから庭に下ろした。名前はカタカナで「クルシアナ」と書いてあり、これは crux (十字架)に関係する命名かなと思って少し調べた。なかなか見つけられなくて、もう一度最初から調べると、これは R の音のクルシアナではなく Lの音のクルシアナ。起源はライデン大学の植物園の植物学者であったカルロス・クルシウス Carlos Clusius (1526-1603) から取っているとのこと。Anna Pavord が書いたチューリップの本にはもちろん丁寧に書いてあるし、たしかにチューリップに彼の名前を冠するのはその通り。オットマン帝国からさかんにチューリップを導入して植物園で繁殖し、ウィルスをつかって変形をさせることもできたとか。 Wikipedia を見ると、政治と経済と植物学の密接な関係を分析した本がたくさん紹介されている。

 

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これは3年目の原種系。これもクルシアナなのかしら。