Covid-19とアートのメッセージ

今日のエスプレッソもとても楽しかった。ロシアのカタリーナ女王をヘレン・ミレンが演じるドラマができるとか、環境のディザスターで世界が滅びるフランスのコミックとか、面白い記事ばかり。その中で covid-19 とアートの作品が現れたことに関する、とても面白い記事があった。
 
Covid-19 が日本でも収束に入りつつあり、さまざまなアートが制作されることだろう。ロックダウンにより、アーティストたちが仕事をする時間と空間が作られる。もちろん、音楽で言えば売り上げは落ちるし、ツアーもないし、ミーティングもなくて水準が高い製作は難しいだろう。絵画に関しても、何々展は中止され、絵の具を買いに行くのも難しいのかもしれない。しかし、仕事をする静かな時間と空間は、非常にたくさんある。大学の教員としてそれは実感できます。
 
その中で Charli XCX という女性の歌手が how i'am feeling now という作品を発表した。発売は 2020年の5月15日であるから、つい昨日である。写真をみると、カメラで自撮りをしている画像が使われている。歌を聴いてみたけど、ちょっと歌詞は分からない(笑)でも、音楽はなかなかいい。
 
これは歴史の中の一つのパターンである。パンデミックが起きると、あるいは起きていることを知ると、文化の中でアートのメッセージが現れる。そして、このことは、非常に古い歴史を持っている。テュキディデースの『ペロポンネソス戦争』でもいいし、その気になったら『ギルガメシュ』でもいい。中世になったら『ボッカチオ』だとかの超有名な作品がならぶ。