2018年9月17日(月曜日)の国際ワークショップと展示。無事に終了いたしました。愛成会の精神疾患者の作品と並んで大きな注目を引いたのが、ベスレム博物館とベスレム・ギャラリーの展示です。博物館は ベスレム博物館 Bethlem Museum of the Mind という名称、ギャラリーは ベスレム・ギャラリーという Bethlem Gallery という名称であるとのこと。場所ですが、やはり私がロンドンでポスドクをしていた時に Maudsley Hospital という名称であった精神病院の巨大な敷地の一角でした。とても懐かしい空間です。 おそらく Maudsley Hospital という名称が、ふたたび、Bethlem Royal Hospital と改称し、その敷地に博物館とアートセラピーを用いるギャラリーが作られたということだと思います。
ベスレム博物館は美しい建築物、工夫をこらした内部の企画、歴史学者たちが熱心に読んでいた古文書の目録。この中で、古文書自体は30年前にも保存されて読むことができました。美しい建物は別の目的に使われていたのを多少改装し、工夫をこらした内部の企画は新しいアイデアだと思います。ギャラリーは現在の精神疾患の患者が色々なものを作り上げていく作品を保存して展示しているので、生き生きとした雰囲気が漂っています。
いずれも、ロンドンのロンドン・ブリッジやヴィクトリアの駅から15分から30分ほど乗って、少し歩いた場所にあります。チャールズ・ダーウィンの家のダウン・ハウスと近いとのこと。一日で組み合わせるのは無理かと思いますが、私も、ベスレム博物館、ベスレムギャラリー、そしてダーウィンのダウン・ハウスにも行ってみます。下にあるのはベスレム博物館の正面です。私がみた倉庫から出てきた古文書や資料が、今はここに収められているのですね。