2014-02-01から1日間の記事一覧

ペパン『エイズの起源』(みすず書房、2013)

エイズの歴史を通じて20世紀の医療・疾病のグローバル・ヒストリーを描いた傑作。国際保健衛生学はもちろん、帝国主義と医学・疾病の歴史を中心に歴史学者たちにとっても必読の書物である。来年のセミナーの課題図書の一つにしよう。 大きな特徴は医者が書い…

ベルツと井上圓了

菊地章太『妖怪学の祖 井上圓了』(東京:角川書店、2013) ベルツの「狐憑病論」と井上圓了の妖怪論の開始についての明確な記述があったのでメモ。 エルウィン・フォン・ベルツは明治の東大医学部の外国人教師であり、日本に25年間という長期にわたって滞在…

医学史の過去・現在・未来

「医学史の過去・現在・未来」、全体の草稿をアップします。ご批判などがありましたらご指摘いただければ。最終稿ではありませんので、まだ引用しないでください。 医学史の過去・現在・未来 鈴木晃仁(慶應義塾大学) 序論―「医学史」という領域について 医…