今日は無駄話を。
2007年の国立美術館のミショー展を逃したのが残念で、アマゾンの古書で、展覧会のカタログの新品同様なのを買う。カタログといっても、A5版の普通の本のサイズで、画集と詩集を兼ねたようなとてもきれいな本。現代絵画の解説には、愛好者の独りよがり的なものが時々見られるが、同書の中村和雄による解説はとても分りやすくて優れたものだった。
研究の脈絡で言うと(笑)メスカリンの直接の影響下に描かれたデッサンがお目当てだったけれども、他の作品も面白かった。その中の一つが「ムーヴマン」と題されたシリーズから、あれは連続写真というのだろうか、クロノフォトグラフの手法を模したようなデッサンが面白かった。古くはシャルコーのヒステリー患者や運動障害の医学写真や、新しいところではイギリスの現代作家のジュリアン・オピーの作品を思わせて楽しかった。