昭和戦前期の精神病院の症例誌の処方を読む練習。次第に分かるようになってきましたが、一つ、頻繁に登場するのに分からない略号があります。それが P.S. 3.0 か2.0 与えられることが多く、本当によく出てくる略号です。私はこれが、「パンスコ」と略される薬かと思ったのですが、これは「賦形剤」と呼ばれる、薬品をのばす添加剤ではないかという示唆を医師・薬剤師の先生たちから頂きました。私のような人文系の出身の人間が、字引を引きながら進むのとは較べものにならない洞察を頂きました。医学史は、人文社会系と医療系にまたがった学問ですから、このような機会に感謝すると同時に、そのような仕組みを広げたいと思っています。
それはそれとして、賦形剤だとすると、このような処方はどう読みますか?
1) P.S. 2.0 3x
2) Barbital 0.5