王立園芸協会と日本庭園とチェルシー・ホスピタル

 
イギリスの王立園芸協会 (Royal Horticultural Society) が、チェルシーでフラワーショーを毎年開催している。25年以上まえに実佳と一度行ったことがあるが、勘違いをした場所だった。皆さまは、そこに行くのに、庭仕事着と長靴でいらしていて、スーツやドレスで行った私たちには、皆が優しく微笑みかけてくれていた(笑)
 
最近は庭園デザイナーの石原和幸さんが、10年くらい連続で、金賞を含む受賞をしている。イギリスの園芸とガーデニング協会が認める、日本庭園のデザイナーである。ウェブサイトに行くと、日本の公共の施設や私宅の事例がたくさん掲載されていて楽しい。
 
王立協会が石原さんの「おもてなし」を引いて Hospitality という言葉を使っていた。恥ずかしいことに実佳に教わったことだが、RHSはチェルシー・ホスピタルと呼ばれている施設で開かれている。この hospital というのは、病院の意味から少し離れた意味で、貧しい人々、困った人々、特定の宗教グループ、そして怪我を負って障害者になった人々を介護する施設である。 出発点は、イングランドのチャールズ2世が、フランスのパリの「廃兵院」l'hotel des Invalides 、通称としてはアンヴァリッドと呼ばれている施設をまねて、廃兵に対する施設を作ったことである。軍隊の兵士などが大きな負傷をしたときには、このチェルシーのホスピタルで介護することとなった。建築や壁画が素晴らしい。現在では博物館もあるとのこと。ウェルカム図書館でChelsea Hospital を調べると、アートの項目でもちろん登場するとのこと。