バビアナが咲いたのですが・・・

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4月に入ってバビアナが開花しました!
数日前から蕾を開いていた鉢植えのバビアナが咲きました。噂で聞いていた通り、元気な感じの球根で、花もとてもきれいです。
 
もともとは南アフリカが原産の球根。移民したオランダ人が、ヒヒが球根を食べることに気がつき、おそらく自分たちでも食べてみて、baboon と関連する単語を作っていた。ヒヒはオランダ語で babianer である。アフリカーン語では 小さなヒヒが bobbejaantje, ヒヒが食べる球根が bobbejaannintijie である。そこから、いわゆる近代ラテン語の産物となり、これをラテン語にして、1801年に babiana という植物の名前となる。 
 
もう一つ、「バビアナ」という言葉を聞いてから、「馬鼻」(ばび)というフレーズを思い出していたが、記憶があいまいになってしまっていた。今回、少し調べたら「馬鼻」というよりも、「鼻疽」(びそ)という疾病の名前であった。それはウマやウシやラクダもかかり、それは鼻で鮮明な症状が出ている。そして、ヒトもかかる。動物でもヒトでも死亡率が高い。日本にはその疾病はなく、海外から入り込む形で動物が感染したことがあるが、ヒトが感染したことはないとのこと。その鼻疽が、馬にかかった場合には「馬鼻疽」(ばびそ)という。
 
馬鼻、あるいは馬鼻疽という疾病のことをぼんやりと憶えている最大の原因は、それが生物兵器として活用される可能性が高いことの歴史を少し調べたからである。決してバビアナのような美しい球根と一緒にするような話題ではないのですが。