オーデュボンのミニ画集とライチョウの乱交

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totemo

 

新刊の『オーデュボンの鳥』の広告を日本野鳥の会の月刊誌『野鳥』で見た。もちろん名前は聞いたことがあるが、作品や伝記を見たことも買ったこともないことに気がつき、英語の伝記とこの書物を買った。画集はすぐに到着した。2,000円で買える素晴らしいミニ画集で、全体の450点ほどの巨大なサイズの画集を縮小し、そこから150点ほどを選び抜いたとのこと。また、画像だけでなく、個々の種類に関する、短いけれども圧縮されて緊張感がある記述である。思わず読み進んでしまった。たとえば「ソウゲンライチョウ」はこのようになっている。
 
トルコ帽ユリの咲く草原で、上と右がオス。キジ目ライチョウ科。全身41-47cm, 全身淡褐色の黒の横斑、短い冠羽。春になるとオスは一個所に集まり、山吹色をした目の上の羽毛と頸の気嚢を膨らませて唸り声を上げ、集まってきたメスと次々に交尾する。主に種子や葉、昆虫を食す。
 
一箇所に集まったオスたちが唸り声を上げながらメスたちと次々と交尾をするありさまを19世紀のオーデュボンがどのように描いたのか。それも、ことに私生児でハイチで生まれフランスに帰りアメリカに来た彼がどう処理したのか。はやく伝記を読みたいです!