チジック・ハウスの精神病療養所の研究プロジェクト

museumofthemind.org.uk

 

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ロンドン郊外のチジック・ハウス。18世紀に完成された貴族の館で、現在でも人気があるスポット。この館の一角が精神病の療養所に使われていた。19世紀の末から20世紀の初頭の話で、患者はイギリスの富裕な人々で定員は30名から40名、医師は著名なチューク一族の兄弟とあるから、おそらく 19世紀の末にイギリス精神医学の権威の一人であるDaniel Hack Tuke も含まれるのだろう。

この病棟自体は、チジック・ハウスの芸術的なコアにあたる部分ではないし、バーリントンが設計した部分ではないので1950年代に取り壊されたとのこと。しかし、この精神病療養所の症例誌などが残っており、その分析から、チジック・ハウスの精神病院における患者の生活が再構成できる。たとえばアルコール依存症の患者もいたし、看護人がいびきをかいて困った患者もいたとのこと。この症例誌はウェルカム・ライブラリーが保管し、研究は イギリスの障碍者の歴史の大規模なプロジェクトである Disability in Time and Space の一部であるという。そのサイトはこちらになります。

A History of Disability: from 1050 to the Present Day | Historic England

色々な意味でヒントになる記述である。とても面白かった。