森島, 祐子 et al. 医療英会話キーワード辞典 : そのまま使える16000例文. 医学書院, 2019.
『医学界新聞』で書評されていた『医療英会話キーワード辞典』の新版が出たので買ってみた。例文は 16,000もあり、膨大に多い。それよりも重要なことは、英語が一字一句の対応しているのではなく、日本語の表現にうまく対応していることである。たとえば、「あいだ」という日本語をみると、<時間><空間・場所><関係・間柄>のように大きな分類をされ、その中でそれぞれどのように英語で言うのかという例文がならんでいる。だから時間でいうと Please take medication between meals. という表現があり、関係でいうと Good communication between doctors and patients is the key to successful treatment of a disease. という表現がある。
このような具体例に慣れておけば、20世紀の前半の日本の看護者たちの記録や発言をうまく訳すことができて、とてもいい。(理由はよく分からないけれども、江戸時代の記録が仮にあったとしても、現代の用法ではだめなような気がする)「相性 あいしょう」を引くと、She gets along well with her roommate. という例文が出てくる。なるほどど思う。 これを一日2ページずつ音読して、看護師が患者に話すときにどのような英語を使うのかということを身につけることにしました。