慶應日吉の旧海軍本部とGHQに接収された地下壕について

www.academia.edu

 

慶應日吉キャンパスが、アメリカに対する太平洋戦争の末期において、海軍の本部であり、そこには複雑な地下壕が建設されていたということは、私も就職するまで知らなかったことである。戦後も、その部分はアメリカが接収したということはよく聞いたのですが、詳しくはどうなったのかは知らないです。このエピソードに関して、上智に留学した大学院生が論文を発表したとのこと。まだ読んでいませんが、すぐにDLしてしまいました(笑)

王立園芸協会と日本庭園とチェルシー・ホスピタル

 
イギリスの王立園芸協会 (Royal Horticultural Society) が、チェルシーでフラワーショーを毎年開催している。25年以上まえに実佳と一度行ったことがあるが、勘違いをした場所だった。皆さまは、そこに行くのに、庭仕事着と長靴でいらしていて、スーツやドレスで行った私たちには、皆が優しく微笑みかけてくれていた(笑)
 
最近は庭園デザイナーの石原和幸さんが、10年くらい連続で、金賞を含む受賞をしている。イギリスの園芸とガーデニング協会が認める、日本庭園のデザイナーである。ウェブサイトに行くと、日本の公共の施設や私宅の事例がたくさん掲載されていて楽しい。
 
王立協会が石原さんの「おもてなし」を引いて Hospitality という言葉を使っていた。恥ずかしいことに実佳に教わったことだが、RHSはチェルシー・ホスピタルと呼ばれている施設で開かれている。この hospital というのは、病院の意味から少し離れた意味で、貧しい人々、困った人々、特定の宗教グループ、そして怪我を負って障害者になった人々を介護する施設である。 出発点は、イングランドのチャールズ2世が、フランスのパリの「廃兵院」l'hotel des Invalides 、通称としてはアンヴァリッドと呼ばれている施設をまねて、廃兵に対する施設を作ったことである。軍隊の兵士などが大きな負傷をしたときには、このチェルシーのホスピタルで介護することとなった。建築や壁画が素晴らしい。現在では博物館もあるとのこと。ウェルカム図書館でChelsea Hospital を調べると、アートの項目でもちろん登場するとのこと。

猪飼周平『羅針盤としての政策史』をありがとうございます!

一橋大学の猪飼周平先生の『羅針盤としての政策史』を頂きました。猪飼先生の研究室とは色々な意味でお世話になっております。この論文集は、猪飼先生のお仕事、精神病院の歴史の後藤君、戦後日本における病院の歴史の高間沙織さんの他、薬剤師の歴史、知的障害者の歴史など、猪飼先生の研究室の優れた論文集を集めたものです。ゆっくり読ませていただきます。

f:id:akihitosuzuki:20190226084809j:plain

猪飼先生の研究室の成果、どうもありがとうございます!


 

雨水と陽の観念

先週の19日が雨水。しばらく経ってしまいましたが、岡田芳朗と内田正男からメモ。
 
「雨水」を説明するときの岡田と内田の感覚が少し違う。岡田は「大気の気温が上昇して、今まで雪や霰(あられ)として降っているものが雨になる」という空中の現象として説明し、内田は18世紀の末に出版された『暦便覧』を引いて「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となればなり」という地上の熱の現象として説明している。その次の「啓蟄」が「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、あなをひらきでればなり」というように、熱が地上から地中に入っていくという流れで季節の経過をつかんでいることからも、『暦便覧』と内田の捉え方の意味が分かる。少しずつ暦の考え方が分かってきた。
 
それぞれの候でいうと、初候が「獺祭魚」(だつうををまつる)。この時期に獺が魚を祭るとのこと。処暑には「鷹祭鳥」としているのと対応しているとのこと。次候が「鴻雁来」(こうがんきたる)あるいは「鴻雁北」(こうがんきたよりす)。日本や中国の普通の土地に住んでいると、この時期のカモなどは北に去るという形である。もちろん北すを「かえる」と読むこともできるが、「来る」はどうするのか、どう処理しているのかよくわからない。末候は「草木萌動」(そうもくほうどうす)。

庭仕事とカマキリの卵

今朝も一時間くらい庭仕事をした。雑草が出てきたのでそれを取り、ローズマリーを剪定したり、クレマチスを剪定したりした。クレマチスという庭木の剪定がよく原理が分からないと同時に、それでも毎年咲くので、それでいいことになっている。

ローズマリーにカマキリの卵が産まれていた。あのカマキリだろうか。キンカンの枝に付けておいた。年の暮れだったと思うけど、カマキリの卵をもう一つ、ドウダンツツジに付けておいた。カマキリの卵を二つ付け足すという、人工的な環境介入をしました(笑)

 

f:id:akihitosuzuki:20190224095030j:plain

ピントがずれてしまったのですが、ローズマリーに産まれたカマキリの卵をキンカンに付けました。

f:id:akihitosuzuki:20190224095017j:plain

ドウダンツツジにつけたカマキリの卵。


 

庭仕事とキジの姿と狩猟

今朝は一時間ほど庭仕事をした。あちこちで春への動きが鮮明になってきた。花が咲いているのはウメ、咲き始めたのはクリスマスローズ、芽が動き始めたのはクレマチス。楽しい庭仕事でした。

仕事の途中に、田んぼから雑木林へ「ケーンケーン」という特徴ある声でキジが空を横切っていった。雄の大きな体で、繁殖の時期には特徴あるさえずりをする鳥である。飛び方が、少しゆっくりとした曲線を大きく描く感じで、狩猟の時にタイミングを合わせて狙い撃ちにする感触がぴったりくるような気がする。私は狩猟はしないし、あまり賛成ではないが、菜食主義者ではない(笑)キジのことを少し調べてみたら、2004年には年間10万羽の雄のキジを放って狩猟の対象としているという。毎年10万羽ずつ放鳥するというのはさすがに現実ではないだろうが、県や業者で数百羽というような記述もある。

f:id:akihitosuzuki:20190223122427j:plain

ピンクのクリスマスローズ

f:id:akihitosuzuki:20190223122515j:plain

白のクリスマスローズ