2015-07-31から1日間の記事一覧

酒呑みの父親を持つ子供はどうして共産主義者になるか(笑)

諸岡存の評論をもう一つ。 諸岡存「優良児と劣等児の観察」『尋一母子講座 第二巻』(東京:非凡閣、1938), 335-362. 同じ諸岡の評論。子供の教育に関して昭和13年に出版された「家庭教育の指標」シリーズの第二巻。優良児と劣等児について色々と雑駁なこと…

昭和戦前期の医療の危機とその解決法について

諸岡存・島影盟『医道革新論―医療制度と医療費を中心に』(東京:大東出版社、1937) 諸岡存(もろおか・たもつ)は医師で九州大学の精神科の助教授であった。夢野久作が『ドグラ・マグラ』の準備のために、九大の精神科を訪れては精神病について学んでいた…

16世紀の梅毒患者の自己認識

オットー・フラーケ『フッテン―ドイツのフマニスト』榎木真吉訳(東京:みすず書房、1990) ウルリッヒ・フォン・フッテン (Ulrich von Hutten, 1488-1523)はドイツの学者・詩人・宗教改革者。医学史では、梅毒にかかって1519年に『グアイヤクノキの薬とフラ…