私のような素人の音楽愛好家にとって一番不思議な作曲家はラヴェルだと思う。『夜のガスパールのような』前衛的な作品を作曲すると同時に、『ボレロ』のような大衆受けする作品も見事にそれっぽく仕上げている。この二つの作品が同じ作曲家によるものだということは、私にはちょっと思いつかない。彼の音楽を評して、 Beauty that conceals disturbing depth. という表現があった。
ラヴェルは、現在はほとんど上演されないけれども『子どもと魔法』というオペラを書いている。子供の心理と子供からみた世界を描いた面白い作品らしい。クリスマス用のオペラにどうだろう。