大英博物館の展示と、それとタイアップしたBBCのラジオ番組が始まった。タイトルは Living with the Gods である。現代という時代にとって、色々な意味で宗教は重要な主題であり、宗教を信じることを見直すことが、これほど大きな世界的な課題になっている時代も珍しいだろう。そのような要求に答えて、大英博物館が大きな展示をはじめた。前館長で、大英博物館で傑出した企画を次々と考案し、それをラジオと結びつけるという素晴らしいアイデアを考えたニール・マクレガーの企画である。博物館のコレクションを用いた「100のオブジェクトを使ってみる文明の歴史」などは、書物が翻訳されたので、日本でも知られていると思う。
15分ほどのラジオ番組もいくつかアップロードされている。そのまま聞くこともできるし、ダウンロードして聞くこともできる。日曜の午前中、久しぶりに仕事をしなくても許される時間になったから、番組を三つ聞いた。最初の番組である4万年前の「ライオン・マン」の話、次の火とその周りに集うことの分析、次のガンジス河の水の儀礼に見られる生命と流れの分析。どれも、深くてインパクトがある話題を短くて分かりやすい番組にまとめていた。英語も素晴らしくて、講義をするのにいい練習になる。
第4回は番組の主題は太陽。番組はまだ聞いていないが、後半にはアマテラスオオミカミの話が出てくるとのこと。