先進国における男性精子数の劇的な減少について

www.prospectmagazine.co.uk

 

イギリスの中道系の雑誌 Prospect で、面白い記事が掲載。過去の数十年において、アメリカ、ヨーロッパ、AU&NZ などの先進国では男性の精子数が鮮明・劇的に減少してていること、一方南米、アジア、アフリカではそのような減少はないことが確定されており、そのさまざまな意味を論じているものである。この記事では、この本!この論文!という形で報告されていないが、記事に登場する科学者の名前を入れて検索するとそれらしい業績やインタビューがあるので、それを見ればいいのだろうと思う。また、日本がここで先進国パターンの精子減少なのか、そうでない国家の精子数保持なのか出ていないが、私の記憶では先進国パターンであった。

たくさんの話題に触れているが、技術と文学の二つの話題が面白い。「シャーレの上での受精」と呼ばれている、受精と生殖を、現在の性行為から切り離して技術的な問題解決にしようという議論が面白いのと、オルダス・ハックスリー素晴らしい新世界』のようにそれを文学に反映させた作品を論じることも面白かった。