イギリスの王立美術アカデミーからメールが来て、それが紹介している9月から開催の新展示「オセアニア展」を丁寧に読んでしまった。オセアニアのことは、色々な意味で勉強したいと思いながら、基本はまだ何も勉強していない。メールで使われていたのが1823年頃に刊行されたゲームである「世界の航海」(A Voyage Round the World)の地図である。この地図が、インドを中心にして、中央を進むとハワイなど、北に放射されると中国と日本、南への放射だとインドネシア、オセアニア、ニュージーランド、そして太平洋の島々という図式がある。オセアニアが重要で、なんとなく気持ちがいい構図だと思う。
この地図は稀覯書であるイギリスの古書のサイトを見ると、その業界では著名な事業主であるとのこと。ユダヤ人排斥のゲームや、南アメリカのゲームもあるらしい。思わず価格をみたけれども、オセアニアの世界の航海を買おうとすると3,000ポンドくらいだから、軽々しく購入はできない。ゲームというのは、日本でもあった「人生ゲーム」とか、私たちが新婚当時ロンドンで買った「スクラブル」とだいたい同じような意味である。