女性シュールレアリストの神秘主義

https://www.tate.org.uk/art/artists/ithell-colquhoun-931

 

エコノミストエスプレッソがしばらく前に形式を少し変えた。今日の大ニュースと、研究に基づいた記事が出る順番が変わったという程度で、確かにこちらのほうが便利である。今日は土曜日だけれども、大ニュースをきちんと読んでから、楽しみの文化芸術特集を読んだ。

タツムリが競争する速さを競うコンテストの件で、遺伝子操作に基づいて改良されたカタツムリはいけないし、外国から来た巨大なカタツムリは禁止されているとか、そういういつもの楽しいネタもよかったが、20世紀中葉に活躍した女性のシュールレアリストであるイゼル・コフーン (Ithell Colquhoun 1906-1988)についての記事がとても面白かった。私はもちろん名前などを聞くのは初めてだが、女性のシュールレアリストであり、神秘主義やオカルト主義にも深くかかわっていた。このあたりは psychological morphilogies と automatism の二つが混合していたとのこと。ただ、神秘主義は彼女が批判される点になり、主軸の芸術家にはならなかった。よく展示される作品は 1930年代のScylla で、ギリシアの女の怪物と、彼女コフーンが入浴中の様子が描かれている。それより何より、ものすごく神秘主義でエロティックである。

それ以外に、彼女が残した5,000点近くのデッサンなどがイギリスのテート・ギャラリーが購買したという。デッサンなどはもちろん見ないけれども、1930年代の芸術と心理学の展示を見るために、テート・ブリテンに行ってきます。

こちらは暗鬱な知らせ。大ニュースの中には、京都のアニメーション会社での大量殺人という惨事があった。私には、日本は比較的安全だという思い込みがあり、これはトランプ大統領の政策の効果であるというような、たぶん勘違いがある。殺人件数自体は減少しているが、大量殺人は増えているのじゃないだろうか。そしてこの問題は精神医療の問題と深い関係があることのほうが事実だろう。