クリスチャン・サイエンスの宗教的心理療法

アメリカのキリスト教系の宗教的心理療法、あるいは民間心理療法の本を読んだことがないことに気がついたので、kindleで100円くらいで買って読んで見た。Mary Baker Eddy が1875年に刊行した Science and Health with Key to the Scriptires である。文体に慣れるのに少し時間がかかるが、キリスト教の説教をしているような流れを思い出してからは、良い感じで読めるようになった。

 

ただ、それと私が賛成するかどうかは全く違う話である。でも、彼女が下剤と薬物を小馬鹿にしていて、下剤をすると脳に変化が起きて精神病が治ると考えるのは、そっちの方がちょっとした狂気よねというセリフは面白かった。だから宗教をすると治ると考える人々が、確かに19世紀のヨーロッパの中産階級には多いように思う。