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ひらりねこ救出事件(笑)

昨日おきた「ひらりねこ救出事件」について。医学史とはまったく無関係な無駄話ですので、どうぞ読み捨ててくださいませ。

家ではネコ一匹と暮らしている。名前は「ヒラリー」といい、2008年の6月ごろにまだ若いネコが一匹庭にやってきて、お腹が空いたからご飯をくださいという感じでにゃあと鳴いたのが出会いである。ちょうどそのころ、アメリカで民主党の大統領候補を決める一連の選挙が行われていて、ヒラリー・クリントンオバマに敗北したことを認める宣言を出した翌日だったので「ヒラリー」と名付けた。野良猫という感じは一切せず、人間に慣れている感じがしたし、後に動物病院で聞いたら不妊手術がしてあるということなので、どなたかと一緒に何らかの形で暮らしていたのだと思う。

最初は私たちの家族に親愛の情は示しながらも、一定の距離を取って家の近くで暮らしていた。家の周りでご飯を食べたり、時々家の中に入ってきてソファで寝たりということはしていたけれども、家の中で一緒に暮らすようになるには2年ほどかかったし、膝の上に乗るようになるには5年ほどかかった。私たちにとって大切なネコだし、夜は毎晩一緒に寝ている。

そのヒラリーが、今週の初めに二晩帰ってこなかった。昼は外にいることが多いが、夜は必ず帰ってくるので、とても珍しいことである。私たちはとても心配した。特に帰ってこなかった二晩目は台風の夜で、どこかで困っていないかと心配していた。

昨日の夕方、家の周りを探してみることにした。探すと言っても、「ヒラリー」とか「ひらりねこ」と名前を呼びながら歩き回ることしかできない。家の周りは田舎なので農家が耕運機のような作業機械などを入れておく小屋がところどころに立っていて、その中に閉じ込められたのかもしれないと思って、小屋の前では小屋の中に向かって呼びかけたりしていた。

その中の一つの小屋に「ひらりねこ」と呼びかけたところ、返事があった。私たちがずっと待っていたヒラリーの声だった。ヒラリーもずっと待っていたのだろう。懸命に私たちに鳴きかけた。私たちも懸命にもう大丈夫だとヒラリーに話しかけた。小屋のご近所の方に事情を説明してどなたの小屋かお伺いして、そのお宅に案内してもらってまた事情を説明して、みなで一緒に小屋に向かってその扉を開けていただいた。最初は不安だったヒラリーもすぐに出てきて、私たちと一緒に田んぼの中の道を歩いて家に帰った。猫とその家族が幸せそうにしていて、ご近所の方と小屋の持ち主の方も微笑んでおられた。ご夕食の時間に親切にしていただいて、本当にありがとうございます。

家に帰ったヒラリーは最初は落ち付かなかったけれども、すぐに落ち付いていつも通りのヒラリーになった。私たちもすぐに落ち付いて、平和な気持ちになった。この週末には時間をみつけてケーキか何かを焼いて、お世話になった方々にお礼を申し上げに行こうと思っている。

写真は、まだ若いころのヒラリーの横顔です。

 

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